『むてきのうた』は「無敵の歌」(1)
せっかくブログを開設したので
記事を書いてみます。
ときめき♡宣伝部の3rdシングル
『むてきのうた』 をご存知でしょうか。
僕はこの曲が大好きです。
もはや ときめき♡宣伝部 よりも好きです。
(嘘です。)
かなみんのパート割が極端に少ないこと以外は
100点満点中800点くらいだと思ってます。
とにかく作詞・作曲・MVなど
どこを取っても良いんですよ。
(語彙力の無さを恨む)
その良さについて僕なりに考察してみたので
これから数回に分けて書いていこうかなと。
まず今回は音楽理論的な
「コード進行が美しい」という話から。
◆王道進行
『むてきのうた』においてキーとなるコード進行があります。
それは
A♭→B♭/A♭→Gm→Cm→Fm→B♭→E♭
という7小節からなる進行です(特に前半4小節は王道進行と呼ばれます)。
これは『むてきのうた』に限らずJPOPで多用されるコード進行です。
このコード進行、とても興味深いので今回は数学で考察してみます。
「音楽なのに数学?」と思うかもしれません。
ですがこの進行、数学的にアプローチするととてもおもしろいんです。
◆音楽的アプローチ
とは言いつつ、ひとまず音楽的にみていきます。
前半4小節はBメロやサビでよく用いられます。
年代を問わず、日本のポップソングで多用されます。
適当に数曲選べば1曲はこれを使っているのではないか、というくらい頻出です。
なぜこれほど多用されるか。
それは盛り上がるということ、
それに所謂「エモい」曲調になりやすいことに起因すると僕は考えます。
そして5・6小節目は「ツーファイブ」「強進行」と呼ばれ、4度上に移動することで自然にコードをつなぎ、盛り上げる効果があるらしいです。
この2つの組み合わせなので、『むてきのうた』のキーのコード進行は非常に盛り上がるコード進行ともいえます。
◆コード進行と数列
あとで数学的知識の補足ブログを掲載するので、ここではその辺を割愛させていただきます。
という訳で、数学的にアプローチしていきます。
コード進行を数学的に処理するために、コード進行を数列に変換したいと思います。
また、単純化するためにコードの根音を考えることとします。
【変換規則】
①表の縦の数字がそれぞれコードに対応
②1小節前の数字より大きい数字を用いる
③上の2つを満たす数字のうち最小の数字を用いる
この規則に従い変換すると以下の数列を得ます。
話は一旦逸れますが、コードには「代理コード」というものがあります。
これは、その名の通り「代理可能なコード」です。
具体的には
ⅠとⅢm、Ⅵm
ⅣとⅡm
ⅤとⅦm7♭5
などです。
この代理コードの考えを使うと
B♭≒Dm7♭5
とできます。
B♭を代理コードで置き換えた数列は以下のようになります。
これは初項4、公差3の等差数列ですね♪
必要ありませんが、ついでに一般項も出してみますか。
公差3ということは4度ずつ上がってるってことです。
これがめちゃくちゃ美しいんです。
なんでかって?
それでは次の章でお話しいたしましょう。
◆2音の周波数比
「度」とは何か、という説明も割愛させていただきます。気になる方はググってください。
ある音 と、その度上の和音との周波数比は以下となります。
このうち簡単な整数比である4度と5度の音を「完全4度」「完全5度」と言います。
一般的に比が簡単になるほど綺麗な響きになります。
以上のことから、このコード進行はとてもスムーズに綺麗な響きを持って規則正しく移動しているコード進行と考えられます。
長くなったので続きはまた次回。
次回は「4度」についてもう少し掘り下げて、また数学的にもアプローチしてみます。