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ルクセンの独り言。

音楽とアイドルとテニスとラーメンと数学が好きなオタクの独り言。

そこにアイドルが居るということ

2月8日未明、私立恵比寿中学出席番号9番 松野莉奈さんが亡くなりました。

この数日で感じた思いは何か形として残しておかなければならないと考え、多少落ち着いた今、ペンを持った次第です(ネットなので実際はペンなど持っていませんが)。

 

これから本文に入ろうと思いますが、落ち着いたとはいえ状況が状況のためかなり主観的で拙く、上手くまとめられていない長文ブログを書くことをあらかじめ断っておきます。(以下常体で書きます。)

 

僕がこの訃報を知ったのは、8日の夕方だった。

テスト前日のため部活がなく早く帰ってきて携帯を開くと「エビ中松野莉奈 急死」の文字があった。何のことだか少しも理解出来なかった。どこかのエビオタが悪質極まりないつまらないネタツイでもして炎上してるのかと思った。

でもどうやらそういう訳でもないようで、そこで思考が停止した。例えば今年77歳を迎えた将棋の加藤一二三九段(まだ元気に生きておられるので非常に申し訳ないのですが、好きな棋士なので例に上げるのをお許しください)が突然亡くなった、とかであれば大きなショックを受けつつも事態を飲み込めることは容易だったろう。でもこれは話が違う。なにせ1~2日前までInstagramに元気な姿を投稿していた18歳だ。誰が急死するなんて考えようか。誰がそう言われて納得できるだろうか。

正直、心のどこかでは「りななんはまだ生きてて、どこかで『中身は子供』な笑顔を振りまいているのではないか。」と思っていた。「長い悪夢を見ているのではないか。」と。でもこの暗くて最悪な、どうしようもなく辛い夢はいつまで経っても醒めない。気づけば二晩が明けていた。家族にその話をされ、友人ともその話をした。二日が経過した今日、なんとなく彼女の死が現実のことなんだろうと僅かに、ほんの僅かではあるが受け入れられた。でもそんな今でさえもきっと心の奥の大きな部分では「りななんは絶賛芸能活動中」だと思ってるし、現実だとは分かっていても実感はない、という状況だ。でも、半分受け入れられた今、思うのは「自分は前に進める状況になりつつあるのに足踏みしようとしてる。それはどうなんだろうか。」ということだ。

話は変わるが、今のTwitterでのエビ中ファミリーの空気感は東日本大震災の当時の社会全体のそれと似ているような気がする。

当時僕は岩手の内陸部に住む小学5年生だった。その前年度まで沿岸の小学校に通っていた所謂転校生だったので、それまで仲良くしていた沿岸に住む友人の安否が心配だった。

幸い、その地域は被害があまり大きくない地域で、行方不明者・死亡者として友人の名前が挙がることはなかった。

また、親戚が沿岸に住んでいたが、親戚といえども顔も見たことない(記憶にないだけかもしれないが)人だったため、僕自身幼かったのもあり全く不安とかそういう感情はなかった。後にこちらも無事であることが判明した。

時間軸は逆行するが、小学2年生の時に父方の祖父を亡くしている。そしてその数年後父方の祖母も亡くした。ただ、この2人も祖父母といっても数えるくらいしか会ったことがなく、特に何かして貰った記憶も申し訳ないながらないのであまり「悲しい」という感情を持ったという記憶はない。

これが僕の17年間生きてきた中での身近な「死」に関わる全ての経験だ。

すなわち、僕は身近で親しい大切な存在が亡くなるという経験はゼロに近い(もちろん祖父母が亡くなってもどうでもいい、などとは微塵も思っていないが、真に身近な人の死かという観点では微妙だということ)。だからこそこのりななんの訃報は、あまりにも衝撃的で、あまりにも耐えられないものだった。

思い返してみると、僕の思春期の大半はアイドルとともにあった。

中学2年生の時にももクロにハマり、その流れでMステに出た頃から好きになったエビ中。そして今ではスターダストの多くのアイドルに「推し」がいる。

ただ、ももクロはZしか知らないし、エビ中も8人時代しか知らない。しゃちほこはゆずの卒業があったが、突然ではなかったので「ああ、やっぱそうなんだな。悲しいけど、第二の人生応援してるよ。」程度で済んだ。そんなアイドルの「卒業」の経験すらない僕に「アイドルの死」なんて受け入れられるはずがなかった。

変わってやりたかった。

なんで一生懸命、ファンのために学校とも両立させながら愚直に努力し、キラキラした笑顔を見せてくれた、アイドルはもちろんモデル・女優としても将来の明るいあんないい子がこんな若くして死んでしまうんだろうと思った。どうして僕みたいなどうしようもないクズみたいな生活をしてるのが変わりなくダラダラ生きてて、まだ生きるべき、まだ誰かを、たくさんの人を笑顔にするべき人が亡くなるのか、運命を憎んだ。神様が居るんだったらなんでこんな酷いことをするんだろうと思った。耐え難い、経験したことのない悲しみで1時間泣き続けた。それは8人のエビ中のパフォーマンスが見られなくなることへの悲しみではなかった。もちろん今まで8人の「アイドルしてる姿」を得るためにテレビもラジオも全てチェックしてた。でもそれ以前にいち個人として真山りかが、安本彩花が、廣田あいかが、星名美怜が、柏木ひなたが、小林歌穂が、中山莉子が、そして松野莉奈が大好きだった。だからこそ、そんな大好きな「松野莉奈」の将来が、アイドルとしてもモデル・女優としても大活躍して、その後幸せな結婚をし、子供を産んで…そういう明るい未来がここでなんの予告もなしに突然崩壊してしまった、その事実の方が何十倍も、何百倍も、何千倍も辛かった。

僕は岩手に住んでいる。この岩手という所が交通の便が最悪な所だということと部活の大会・テスト・模試・勉強など学校のことでまず時間的余裕がない高校に入っているということ、そしてバイト禁止だということとで数えるくらいしかライブに行ってない。エビ中に関してはまだ1回だ。2016年の秋田分校だった。この時も日程的にすごくキツかったけど、無理して都合つけて行った。なんとなく、今行っておかなければ一生今のエビ中を見れないんじゃないか、変わってしまうんじゃないか、後悔するんじゃないか。そんな気がした。それがこんな形で当たってしまうなんて…

でもいろんなアイドルの現場に僅かずつしか行ってない僕でも、アイドルのおかげでどれだけ笑顔になれるか、どれだけ元気を貰えるか、どれだけ救われるかはよく分かる。アイドルの力の偉大さがよく分かる。その偉大な力が、今こそ必要だった。

そんな時に、訃報の後まず最初にブログを更新したスタダアイドル(ここではこの語を女性アイドルのみに適用することにする)は、エビ中の妹分である桜エビ〜ずのみっぴこと桜井美里だった。

正直、少なくとも僕は、もう誰でもいいからブログを更新して欲しかった。みっぴの更新までの約1日間があまりにも長かった。辛すぎて、ただ元気をもらいたかった。それがその期待をされる側にとってはものすごく酷であることを百も承知で。

そんな時に更新してくれたのが、他でもない直属の妹分の桜エビ〜ずだった。多分エビ中メンバーの次に辛いであろうグループなのに。しかも1人じゃなく立て続けにほぼ全てのメンバーが。まだ小学生のもあちゃんまで。嬉しかった。更新してくれた、その事実がとてつもなく嬉しかった。

翌朝、みっぴの2度目の更新。後半を引用します。

よし!

 

しっかりご飯食べて今日も一歩踏み出そうねっ

 

 

お仕事の方行ってらっしゃい!

 

 

推し事の方いってらっしゃい!

 

 

学校の方行ってらっしゃい!

 

 

お休みの人ゆっくりしてね!

 

 

うちもがんばるぞー!!

[出典:桜エビ〜ずオフィシャルブログ 2017年2月10日 桜井美里 『笑顔《みっぴ》』http://ameblo.jp/sakuraebis/entry-12246360236.html]

 

なんなら普段のブログでも散見されるようなこの文章。でも今だからこそこの文章が、いつにもましてとても力になった。頑張ろうと思えた。改めてアイドルの力を痛感した。

その後もスターダスト内でブログは更新され続ける。チームしゃちほこ、桜エビ〜ずで唯一更新していなかった水春、たこやきレインボー、ばってん少女隊の上田理子、星野蒼良、希山愛。

僕も 桜エビ〜ずの水春として 恥のないよう全力で生きます

 

次 りななんに会ったときに「水春ちゃんすごい!」って褒めてもらえるように

[出典:桜エビ〜ずオフィシャルブログ 2017年2月10日 水春 『みずは:) 』http://ameblo.jp/sakuraebis/entry-12246516381.html]

だけど、私達がいつまでも下を向いてても何も進まないと思うんです。

 

私達の力じゃ、りななんの代わりになんてなれないと思います。

だけど、1人でも多くの方に0.1%でも前向きになれる気持ちを与えたい。

 

りななんもステージに立つ事が

大好きだったと思うんです。

私達もその気持ちは一緒なので、

全力でステージに立たせて頂きます。

 

それが今私達に出来る精一杯の事です。

[出典:ばってん少女隊オフィシャルブログ「日報」2017年2月10日 上田理子『今やるべき事~理子からの道場通信(˙˘˙̀ ✰~』http://ameblo.jp/but-show/entry-12246529211.html?timestamp=1486724282]

 

そしてたこやきレインボー公式Twitterより

本人の強い希望により急きょ彩木咲良も参加させて頂くことになりました。

[出典:https://twitter.com/taco_staff/status/830008509773123584]

 

アイドル達が、それも自分よりも年下のアイドル達がこうやってファンのために、今悲しみに暮れている人のために動き出してる。こんなに僕らに力をくれようとしてる。

 

それなのに自分はどうだ。そうふと思った。

 

今も辛い思いで前を向けていないだろうメンバーはおろか、Twitter上にいる知り合いやフォロワーさんも、それどころか自分の事さえもコントロール出来てない。誰のためにもなってない。なれていない。なる術がない。その術を知らない。

無力さを痛感した。

もちろん過去に戻って早いうちに大きい病院に連れて行ってりななんを救うことなんてできない。

でもそれどころか、こんな時公式にどんなリプを送るのがメンバーの支えとなれるか。しばらく休ませるほうがいいのか。それともちょっとずつメディアやファンの前に立っていつもに戻していくのがいいのか。ブログを積極的に書いた方がいいのか否か。ファンはこの悲しみをただひたすら吐くべきなのか。それとも気丈に振る舞うのがいいのか…………

何一つ、何一つとして分かるものがない。経験もなければ知識もない。アイドルと違って人を元気にさせる、人を救う力なんて一つもない。ほんの数年だけどアイドル達より長く生きてるのに。

この無力さが、彼女の死を多少受け入れた今、最も辛い。

生きてる以上、耐えられないくらい辛く悲しい出来事は避けられない。それは周りの子供も学生も大人も、アイドルだって一緒だ。

そんな時、自分は割とその悲しいことを受け入れ始めた時、周りの助けになれない。この事がこんなにも辛くもどかしいものだとは思ってもいなかった。

その避けられないことに出会った人に前を向いてもらうための術が欲しい。助けになりたいと思い始めるようになった。

 

りななん、このブログ見てる?

僕は決めたよ。

一生懸命勉強して、大学合格して、そこで心理学を勉強するよ。

それで今の自分や自分の周りの人を救うことはできないけど、同じような悲しみを味わっている人を1人でも多く救いたい。

だから、りななんが生きれなかった1日1日を一生懸命生きていくよ。

 

そして最後に、そこにアイドルが変わらず居るということがどれだけ大切なことか、普通だと思っていた日常がどれだけ大切か分かった。

今でも本当は信じたくないし嘘であってほしいと思ってる。思い出して涙も出てくる。

でも、前に進む。

りななんの残してくれたものは絶対忘れない。

 

 

御冥福をお祈り申し上げます。